頭皮についての正しい知識

頭皮についての正しい知識

頭皮についての正しい知識

 

脱毛や薄毛の予防にとって、もっとも重要なのが「頭皮の健康」です。

 

頭皮は髪の毛の土台であり、髪に栄養を補給し、髪を育てているところです。

 

頭皮のことを「スカルプ(SCALP)」といいます。

 

頭皮は、頭蓋骨を護る皮膚である、

 

  • 「Skin(皮膚)」
  •  

  • 「Connective tissue(結合組織)」
  •  

  • 「Aponeurosis(帽状腱膜)」
  •  

  • 「Loose connective tissue(ゆるい結合組織)」
  •  

  • 「Pericranii(頭蓋骨膜)」

 

の5つの層から成り立っており、スカルプはこの頭文字からとった言葉です。

 

頭皮の構造は、体のほかの部分の皮膚とは大きく違います。

 

まず、多くの皮膚の下には筋肉が存在していますが、頭頂部の皮膚の下には筋肉はありません。このため、頭皮は厚くて強いゴムのような硬さです。

 

また、頭皮の中でも頭頂部はとくに硬く、動かそうとしてもなかなか動きません。これは、頭頂部の頭皮が帽状腱膜という膜にくっついてしまっているからです。

 

帽状腱膜はピンと張ったスジ状の膜で、この膜に付着している頭皮は、動きにくいうえに、血行が悪くなりやすいのです。

 

頭皮は毛の生え方も違う

 

さらに髪の毛は、体のほかの部分の毛と、その生え方が違うのです。

 

たとえば、腕や足の毛を見るとわかりますが、1つの毛穴から1本の毛しか生えていません。ところが頭皮の場合は、「毛群」といって、1〜4本くらいの毛が1つの毛穴を共有して生えています。

 

毛が育つためには、毛乳頭へ流れこむ毛細血管から栄養をもらう必要があります。この毛細血管が、多くの毛では皮膚の奥にある「皮下血管網」から供給されていますが、頭髪の場合は皮膚の表面に近い「乳頭下血管網」から供給されています。

 

これがどのような差になってあらわれるのかといいますと、皮膚の表面に近いため、頭皮のトラブルの影響を受けやすいのです。

 

たとえば、頭部が日焼けをして頭皮が刺激を受けると、毛細血管の血流が悪くなり、毛乳頭への栄養が供給されにくくなります。すると、抜け毛やフケが増えたり、髪の毛の色が変色したりします。

 

ちなみに、顔のヒゲや体毛は皮下血管網から栄養をもらっているので、日焼けによって薄くなることはありません。

 

頭皮は皮脂腺が発達している

 

また、頭皮には脂を供給する皮脂腺が多く発達しています。

 

とくに男性の場合、男性ホルモンの影響によって皮脂腺からの皮脂の分泌が増加するので、ぺ夕つきが起こるようになってきます。

 

さらに、老化とともに中性脂肪のトリグリセリドという成分が多くなり、皮脂の粘りが増すようになってきます。

 

すると頭皮に付着している時間が長くなり、それだけ酸化しやすくなって、薄毛・脱毛などのトラブルに発展しやすくなってきます。

 

このように頭皮は、体の中からも外からも影響を受けやすいところです。そのことを念頭に置き、お手入れをすることが、薄毛・脱毛対策のカギなのです。

 

育毛の決め手は健康で清潔な頭皮

 

では、健康な頭皮とはどのようなものかを考えていきたいと思います。

 

よく美肌の条件として、「う・な・は・た・け」という言葉がありますが、頭皮もこれに相当します。

 

  •  「う」=うるおい
  •  

  •  「な」=なめらかさ
  •  

  •  「は」=張り
  •  

  •  「た」=弾力
  •  

  •  「け」=血行(血色)

 

加えて、「ツヤ」と「清潔」も大切です。

 

「う」「な」に必要なのは汗と脂

 

「う・な・は・た・け」のうち、「うるおい」「なめらかさ」に必要なのは、汗と脂です。

 

健康な皮膚の水分量は16〜20%といわれます。肌は、適度な汗と脂が混じって作られる皮脂膜によって乾燥から護られ、この水分量を保っています。

 

「張り」「弾力」「血行(血色)」には、真皮のコラーゲンやエラスチンなど、皮膚の内部組織が健康を保っていることが大事です。

 

そのためには紫外線にあたらないことや、組織に栄養を供給する血液の循環をよくすることが大切です。

 

このように、適度なうるおいとなめらかさ、張りと弾力があり、血行がよく、適度なツヤがあって、清潔な頭皮が、髪の毛に最適な頭皮といえるのです。