薄毛・脱毛のセルフチェック

薄毛・脱毛のセルフチェック

薄毛・脱毛のセルフチェック

 

あなたは本当にハゲなのでしょうか?

 

ハゲ、薄毛と悩んでいるあなたは、正しく自分の頭をチェックできていますか?

 

たとえば「額がハゲて後退している」ことを自覚する人は多いですが、額の広さには個人差があり、ハゲではなく「もともと額が広いためにハゲているように見える」場合もあります。

 

基本的には、額の広さは「眉の上から指3本くらい」が標準とされています。眉の上から指4本以上になると危険ということになりますが、見極めが難しい場合は、医療機関(皮膚科)などで診断をつけてもらいましょう。

 

また、男性では額の両角が薄くなっていく、いわゆる「退却型のM字タイプ」のハゲも少なくありません。この場合、両耳穴を結び頭頂を通る線と、M字の後退の距離が2cm以下になったらハゲと呼ぶ、とされています。

 

日本人に多い、頭頂部から薄くなり額に向かって(ゲていく、「攻め下ろしタイプ」と呼ばれるものもあります。

 

女性の脱毛の場合は、生え際が後退していく現象はほとんど見られません。しかし、女性で男性型脱毛症の遺伝的要素を受け継いでいる場合は、額が生まれつき広く、頭皮が硬く張っている人が多いです。

 

なお、一般的には下に挙げたような徴候が表れはじめたら、薄毛・脱毛の可能性が濃厚といえます。チェックしてみて、ひとつでも相当するものがあれば、早めに対策をたてましょう。

 

 

  • 血縁にハゲている人が多い
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  • 家族や知人から「髪が薄くなってきた?」と言われたことがある
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  • 頭皮が透けて見えるような気がする
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  • 髪が細くなり、ハリ、コシもなくなってきた
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  • 抜け毛の数が以前より多くなった.または、毎日100本以上抜ける
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  • 毛先のとがった短い抜け毛が多くなった
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  • 抜け毛の毛根に、フケのような白いものや、尻尾のようなものがついている毛が多い
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  • 髪の間から、毛先のとがった短い毛がピンピンと立つ
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  • 頭皮がかゆく、フケが多い
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  • 毎日シャンプーしているのに、すぐに髪がベタつく
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  • 髪がぬれていると、頭皮が透けて見える
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  • 分け目が薄くなり、分け目の頭皮が目立つようになってきた
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  • 鏡を見ると、頭皮のラインがわかる
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  • 頭皮に指をあてて動かそうとしても、つっぱって動きにくく、頭蓋骨が感じられる
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  • 頭皮の色が褐色になってきた
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  • 雨が降ると頭皮にあたるため、雨の降りはじめがすぐにわかる

 

頭皮の状態をセルフチェック

 

それではここで、あなたの頭皮の状態をセルフチェックしてみてください。次の項目を順番に見ていってください。

 

 

頭皮に硬い部分やつっぱりはないか

 

頭頂部の真ん中から数センチくらい離れた左右の頭皮に、人指し指から小指までの、両手の指先(計8本)の頭の部分をぴったりと密着させてつけます。そのままの状態で、中央に向かって頭皮を動かす動きをしてみてください。

 

この動きをしたときに、適度な弾力を感じることができ、ある程度動くようであれば、とりあえず合格といっていいと思います。

 

しかし、頭皮をさわって動かしてみて、硬い部分であったりつっぱった部分があるようなら要注意です。手を握ってこぶしを作ったときに、指の関節の部分を押すと骨の感触がわかると思いますが、頭皮の硬さというのはこのような硬さです。

 

硬くなった部分の頭皮は、血液がスムーズに流れていなかったり、紫外線等の影響によりコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾性線維)に悪い変化が起きていたり、乾燥していたり、乳酸などの老廃物がたまっているケースが考えられます。

 

このような異常を感じるのは、頭頂部や額のM字の部分に多いようです。これを放置しておくと、薄毛が起こりやすくなるので、マッサージで頭皮をよく動かし、血のめぐりを活発にしてあげましょう。

 

 

頭皮の血液循環はどうか?

 

生え際やつむじなど、外から見えやすい頭皮を指で強く数秒間押し、指を離します。

 

このとき指を離してすぐに赤っぽくなるのであれば、血液循環はよくて、頭皮は健康と言えるのですが、白っぽい状態が長く続くようであれば、血液循環は悪化していると考えられます。

 

 

頭皮の色は白いか、褐色か?

 

普段の頭皮の色もチェックしましょう。

 

外から見えやすい部分の頭皮は、通常は白い色です。これが褐色の場合は要注意です。

 

若くて健康な皮膚は代謝が活発なので、紫外線で褐色になっても、やがて元の白さに戻りますが、皮膚の老化により分解の速度が衰えてくると褐色の状態が続きます。

 

頭皮がこのように紫外線のダメージを受けると、毛髪に栄養がいかなくなり、脱毛が促進されます。

 

 

フケが異常発生していないか?

 

フケは誰にでも発生します。頭皮が健康であれば、皮膚のターンオーバーの過程でフケが出るのは普通のことです。

 

しかし、フケが異常発生している場合、皮膚や皮脂腺の働きに異変が起こっている可能性があります。

 

とくに脂性のフケは、男性ホルモンの刺激過剰によって発生していることがあり、男性型脱毛症が進行している予兆かもしれません。

 

 

かゆみはないか?

 

通常のかゆみは、皮膚に分布する疼痛神経(痛覚神経)に、一定の強さの刺激が加わることで起こるとされています。

 

頭部の場合でいうと、汗や皮脂などの分泌物、空気中のちりやほこりに含まれている細菌、微生物、花粉、シャンプーなどのヘアケア用品に配合されている界面活性剤などが刺激となります。

 

また、ホルモンのバランスがくずれたり、皮脂の分泌が多くなりすぎて微生物が異常に繁殖しやすくなったりすると、脂の酸化物が皮膚を刺激するようになります。

 

 

皮膚炎はないか?

 

化粧品・外用薬の刺激やアレルギーによって皮膚炎を起こすことがあります。

 

頭皮に塗った化粧品の有効成分などで起きることもあります。

 

脂漏性皮膚炎は、ホルモンやビタミンの代謝異常などで皮脂の分泌が異常になるものです。さらに、皮膚が日光に過敏になって起こる日光皮膚炎もあります。

 

これらの兆候があった場合は、医療機関を受診することが大事です。

 

 

毛穴周辺の異常はないか?

 

マイクロスコープで観察すると、健康な毛穴は余計なものがなく、スッキリときれいです。

 

毛穴に皮脂が詰まっていてべタついていたり、光っていたり、これとは反対にに乾燥してカサカサしたり、ツヤがない状態ならば健康な頭皮とはいえません。

 

毛穴に皮脂のかたまりがあったり、毛幹の周りに皮脂がこびりついているような場合も注意が必要です。

 

脱毛の本数をチェック

 

抜けた毛の量や、抜け毛の毛根(脱毛根)の状態からも、頭皮の異常をチェックできます。

 

抜け毛が気になるような人は、シャンプーする前に風呂場の排水口に目の細かいネットをセットして、抜けた髪の毛を集めて、本数とどんな状態であるかを調べてみるといいでしょう。

 

ただし、毛は抜けないと生えてこないのであって、「毛が抜けた=ハゲの兆候?と過剰に心配する必要はありません。

 

1日50〜90本の脱毛なら正常です。

 

抜ける本数は、季節の変化や個人の体調、生活環境の変化などにより、多少の差異はあるものの、1日50〜90本ぐらいであれば正常と考えて差し支えありません。

 

これが、200本も300本も抜けるような場合は、異常な脱毛です。

 

異常な脱毛がうかがえる場合でも、全体的に見て、毛根が正常で太い毛が抜けているようなら、あまり問題がないといえます。

 

それに対して、細くて短くて毛先がとがっているような毛が多い場合は、ヘアサイクル(毛周期)が短縮していることがうかがえます。

 

異常な脱毛の可能性がある場合は、ルーペで毛根(脱毛根)の状態を観察してみましょう。その状態により、頭皮に異常が起きて抜けたものなのか、判別することができます。

 

抜けた毛の毛根をチェック

 

次は、自分の抜け毛の毛根の状態をチェックしてみましょう。

 

 

正常脱毛根(自然脱毛根)

 

ヘアサイクル通りの自然な脱毛である場合には、毛根の形はこん棒のような形やマッチの軸のような形、もしくはつくしの頭のような形をしていて、自然なふくらみであったりと丸みを持っているものです。

 

成長期の最中の髪の毛を無理に引き抜いて観察してみると、毛根の部分が長くて大きいことがわかります。皮膚組織である白い付着物がついてくる場合もあります。

 

いずれにしても、こうした脱毛根であれば、心配はいりません。

 

 

広汎性脱毛根

 

毛根の先端に、シッポのような未角化の根鞘がくっついているのが特徴です。

 

円形脱毛症に見られるような範囲の限られている脱毛に対して、広い範囲にわたってパラパラと脱毛します。

 

フケなど頭皮の異常が原因となって脱毛したり、ホルモンのバランスの崩れが原因であったり、ビタミン、そしてミネラル等の不足、血行不良などが原因となった場合に発生します。

 

過剰な皮脂が原因の脂漏性脱毛根と、乾燥が原因の粃糠性脱毛根があります。

 

 

精神的脱毛根

 

心理的なストレスが脱毛の要因となっている場合では、毛根部の下部は丸くはなっているのですが、ふくらみがない形であったり、スリコギのような形、または全然ふくらみがなくて、毛根部が縮んでいて全体的にに細くとがっているケースがあります。

 

 

円形脱毛症や全頭脱毛症の脱毛根

 

毛根の部分が全体的に細い針のようにとがっていたり、毛根の部分に行くにしたがって細く削った鉛筆のような形であったり、感嘆符の「!」のような形状になっていたりします。

 

その中には、毛根がなくて、繊維状に裂けて断毛状になっているものもあります。この場合は、頭皮に成長をやめた1〜2mmくらいの毛が残っていることが多いです。

 

また、悪性の円形脱毛症や慢性の脱毛症の毛根は、毛根部に向かって萎縮をくり返し、太くなったり細くなったりしているのが特徴です。

 

 

抜去毛根

 

ブラッシングなどによって無理に引き抜かれたもので、毛根部に白い根鞘がくっついていたり、毛根が極度に引き伸ばされてバラバラになっていたり、カギ形に曲がっているものが見られます。

 

 

断毛

 

パーマの施術時に毛髪を引っ張りすぎたときや、パーマ液や縮毛矯正剤などの薬剤が大量に頭皮に付着した場合に、薬剤が毛穴に入りこみ、毛根部が炎症を起こすことがあります。

 

その結果、毛根部や毛球上部で髪の毛が切れて抜けることがあります。

 

これが一般にいう断毛で、脱毛ではありません。

 

毛母細胞の集まる毛球部が残っていれば、2〜3日で毛が伸びてきます。

 

なお、円形脱毛症やびまん性脱毛症などの場合にも断毛が見られることがありますが、この場合はほかの毛といっしょに抜けることと、頭皮表面に近い毛根上部または頭皮から1〜2mmくらい上のところから断毛するという特徴があります。そして、残っている毛は成長がストップするため、短く生えとどまっています。

 

注意したいのは、脱毛症の兆候がある場合です。脱毛症が起こりはじめたときにパーマをしたために、結果的に脱毛の原因がパーマだと間違われるケースが非常に多いのです。

 

医師でも診断がつきにくいので、このようなことにならないためにも、異常を感じたら毛髪診断などを受けることが大切です。

 

 

先尖毛

 

短くて毛先が細くなっている脱毛根のことをいいます。

 

ヘアサイクルに従って自然に抜けた正常な脱毛根は、マイクロスコープで見てみると、抜けるまでに何回かカットされていることで、ハサミの切り口を確認することができます。

 

その一方、切り口が確認できずに、先端が細くとがっているような髪の毛の場合は、ヘアサイクルが短くなって抜けた脱毛である場合が多く、危険信号です。

 

髪の毛の細さをチェック

 

髪が細くなるのも頭皮の異常

 

髪の毛が次第に細くなっていくということは、頭皮に異常があるというサインであり、薄毛・脱毛の兆候であるといえます。

 

日本人の髪の毛の太さはおよそ60〜90ミクロン(0.06〜0.09mm)です。太さや張り、丈夫さなど、髪の毛のピークは、男性の場合であれば20〜22歳くらいで、この時期を過ぎると次第に細くなっていくのが普通です。

 

髪の毛が細くなっていくのは、男性ホルモンの影響や血行不良、ストレス、栄養バランスの悪さ、間違った頭皮ケアなどにより、髪の毛が太く硬く成長しきれず、ばらばらの太さで成長したり、途中で切れてしまったりすることが原因です。

 

髪の毛の太さが30%減り、40〜60ミクロン前後になってしまうと、外見的な髪の毛の量はピーク時の半分になります。太さが50%(2分の1)に減ると、毛量は4分の1になります。こうなると、地肌が透けて見える率が高くなります。

 

最終的に、髪の毛の太さが8分の1になると、耳たぶに生えているうぶ毛より細くなります。

 

一見すると毛がないように見えるのですが、マイクロスコープで見ると、毛が生えているのがわかります。

 

 

正しいヘアケアで細い毛を育てる

 

ここで大事なのは、この細く短い毛の扱いです。

 

髪の毛は、1つの毛穴から複数本、生えており、毛穴それ自体が大きいのです。ですから、新生毛の細く短い毛は、こすりや引っ張りにより抜けやすいのです。

 

実際、薄毛・脱毛で悩んでいる方は、間違ったシャンプー法により、生えてきたばかりの毛を、指でこすりとってしまっているケースが少なくありません。

 

また逆に、「毛が抜けては大変だ」と髪の毛や頭皮にさわることを恐れ、汚れをそのままにしておくと頭皮が荒れたり、髪が傷んだりして結果的に髪の毛が抜けやすくなります。

 

このようなことにならないためには、正しいヘアケア法を知ることが大事です。